タイ「バンコク銀行」銀行口座開設・活用のすゝめ|非居住者向け・オフショア口座

バンコク銀行

非居住者のタイ銀行口座開設の王道、バンコク銀行。

昨今のワークパミットやレジデンスカードを持たない外国人の口座開設が困難になっているタイ。事実、特別なルートを介さない限り、99%の銀行はNGです。

そんな中、2017年でもBangkok Bank(バンコク銀行)ノービザ旅行者でも銀行口座が開設可能です。

 

1.バンコク銀行とは?

BangkokBank

バンコク銀行は1944年創業のタイ国内最大の商業銀行です。東南アジア最大の銀行のひとつ。タイ国内に1190の支店、海外14カ国・地域に30拠点を持ち、個人顧客の口座数は約1,700万口座に上ります。タイ人口約7,000万人の約40%が口座を保有していることになり、国民生活のインフラとなっています。オーナーのソーポンパニット家が潮州系の華僑であることから、タイのみならず東南アジアでも広く事業展開する金融財閥。

資産規模ベースで見ると、バンコク銀行は最大の2兆7190億バーツ(約7兆円)を誇る堂々の1位。その後にクルンタイ銀行、サイアム商業銀行、カシコン銀行、アユタヤ銀行とメジャー銀行が続きます。

バンコク銀行は日本との結び付きが非常に強い銀行で、コーポレート部門には日系企業向けの”日本企業部“を設置しており、日本の各銀行からの数十人が出向しており、日本人チームがサービスを提供します。一方、リテール部門でも本店に”ジャパンデスク“を設置しており、日本語が流暢なタイ人行員が日本人顧客向けのサービスを充実させています。

現在、三菱UFJ傘下のアユタヤ銀行と並んで、日本人に親和性の高い銀行と言えます。

タイ_銀行ランキング_2017

※Trendyasiaが独自作成

 

2. 口座開設可能なバンコク銀行支店

バンコク銀行シーロム本店

バンコク銀行本店(シーロム)

バンコク銀行は2011年11月よりシーロム本店内にジャパンデスクを構えています。日本語が堪能な行員が対応してくれますので、日本人の方はシーロム店を選択することをお薦めします。本店が推薦する理由は、日本語対応の他に、他支店に比べ必要書類が大分緩和されている点も大きいです。

その他の支店でも開設可能な場合はありますが、英語またはタイ語対応、審査要件(書類要件)などが異なります。私自身は本店の紹介を受けて、エカマイ支店で開設しホームブランチとして利用していますが、常に外国語対応です。一般的に、エカマイ及びトンロー支店は審査が厳しいと行内でも言われています。

■バンコク銀行シーロム本店

 

3. バンコク銀行口座開設フロー

STEP1.  必要書類を準備

BTSプルンチットにある日本国大使館で日本の自動車運転免許証を持って行き、英文の運転免許証抜粋証明を取得します。窓口で670THB(約2,200円)を支払、10~20分程待つと即日発行されます。

居住住所はほぼ便宜上の登録で書類が届くといった事は無いので、滞在先ホテルなどで構いません。後ほど変更可能。

■必要書類

  • パスポート
  • 日本の自動車運転免許証・国際運転免許証
  • 運転免許証抜粋証明
  • タイ国内の居住住所
  • ※ネットバンクを開設する場合、ビジネスビザなど
  • 初回預入手数料500THB
  • ATMカード発行手数料300THB
タイ_運転免許証抜粋証明

運転免許証抜粋証明(670THBの手数料必要)

在タイ日本国大使館(BTSチットロム付近)

■在タイ日本国大使館

STEP2. シーロム支店ジャパンデスクへ

1階左奥のジャパンデスクへ行き、口座開設の旨を伝えます。日本人行員はいませんは、日本語話者が常駐しています。

バンコク銀行_シーロム本店_ジャパンデスク
バンコク銀行_シーロム本店_ジャパンデスク

STEP3. 書類記入

20分程度でいくつかの書類を記入します。印鑑などは必要なく、全てサインです。

※写真はデスク担当のWichan Mahachai氏。日本留学の経験は無いが、チェンマイ大学出身で中々のレベルの日本語を話す。撮影許可済。

バンコク銀行_ジャパンデスク

数枚の書類を記入する(Wichan氏)

日本語での説明も可能(Wichan氏)

STEP4. 口座開設・通帳&カード発行

バンコク銀行は口座&ネットバンク開設・ATMカード発行・通帳発行など全ての作業が当日完了します。2017年現在の初回最低預入額は500THBですが、実質は管理手数料を避けるため2000THBは入金すべきです。

一方で、クレジットカードは発行まで2ヶ月の期間を要します。

バンコク銀行_口座開設_通帳_ATMカード

STEP5. アクティベーション

キャッシュカードとインターネットバンクはATMでアクティベーションする必要があります。

 

4. バンコク銀行の活用方法・機能

各種手数料

口座維持手数料

普通預金口座は、残高が2,000THB未満かつ1年以上口座に入出金がない場合は50THB/月の管理料が発生します。その後も追加の預金がない場合、口座管理料が引落とせなくなった時点もしくは口座残高がゼロになった時点で口座は自動閉鎖の対象となります。

ATM利用手数料

  • バンコク銀行ATM:バンコク首都圏無料。首都圏外15THB/回
  • 他行ATM:バンコク首都圏の場合、月4回まで無料。5回目以降10THB/回

活用1.ネットバンク(Bualuang mBanking)

ネットバンクで各種支払、残高確認、クレジットカード明細確認など基本的機能が利用できます。

旅行者ステータスで開設した場合、銀行口座は開設できるものの、ネットバンクは利用出来ないので注意が必要です。ネットバンクを利用するには指定ビザ(ビジネス、リタイアメント、留学…)、ワークパーミットの提出、もしくはコンドミニアムの契約書が必要です。観光ビザでも不可です。

しかし、行員次第では何とかなるのがタイです。

非居住者にとってネットバンクが使えないのは、大きなデメリットです。

タイ_バンコク銀行_ネットバンク

ネットバンクのインターフェース

活用2.Saving Accountへの送金・預金

タイの銀行はSaving Accountを普通口座として利用します。他国のCurrent Accountに該当する当座預金口座は、小切手で利用するのが一般的です。

非居住者の使い方としては下記がメインです。私の場合は訪タイ回数が多いので、主に2と3の使い方をしています。バンコク銀行はCASH DEPOSIT専用のATMからタイバーツの預け入れや国内送金が可能です。

  1. コンドミニアム購入時の受け皿
  2. 訪タイ時に余ったタイバーツを持ち帰らず預金する
  3. 予め国際送金で外貨預金口座へUSD・JPY口座を預金しておき、為替レートを読みながら外貨→THBに両替し差益で特をする
  4. Debit Card・Credit Cardの引き落とし口座
  5. 年2回、6月12月に利息がつく

活用3. ATMカードでの引出し・Rabitカードの利用

ATMカードがあれば、24時間365日、ATMからのタイバーツの引出しが可能です。

バンコクではあらゆるシーンで現金が必要です。夜は両替場が閉まるので、手持ち外貨をタイバーツに両替できません。日本のクレジットカードや国際キャッシュカード(PLUSマーク)は利用できますが。ATM引出しに手数料がかかるのでお薦めはしません。特に海外のキャッシュカードでの引出しは、都度ATM利用料200THBに加え、各銀行の為替手数料がかかります。ですので、タイ現地のキャッシュカードを持っておくと非常に便利です。バンコク銀行の場合、同行のATMだけじゃなく、他行のATMでも手数料がゼロの場合もあります。

Be1stカード・Be1st スマートラビット カードは1 日20万THBまで、Be1stスマートカードは50万THBまでの引出限度額の設定が可能です。いずれのカードも、初期設定は5万THBです。なお、本上限金額はATMを利用した振込にも適用されます。

また、申込時にVISA Debit機能をつけておくと、クレジットカードのように国内・海外問わず決済が可能です。当然、タイ国内であれば即時引き落としで手数料がかかりません。

そして、Rabittカードをいう交通カード機能付きのキャッシュカードを選ぶと、BTSでの支払に利用できるので、重宝しています。バンコクのBTSはコインに両替して、券売機でカードを買うという無駄な工数がかかるので、Rabittカードは最強に便利なのです。オマケに、利用額に応じてポイント獲得やキャンペーンなどもあります。

タイの銀行ATM

バンコク銀行ATMカード(VISA・rabittつき)

活用4. 定期預金

タイの銀行にはFIXED ACCOUNTと呼ばれる定期預金口座があります。最低デポジットは2,000THBからで、3ヶ月~3年までの期間で運用できます。金利は最大で1.5%で、残念ながら以前より下がっています。日本よりは遥かに高い金利ですが、隣国のベトナムは6~7%ですので、見劣りします。

バンコク銀行_定期預金_Term Fixed Account

Fixed Accountの通帳

バンコク銀行_定期預金_金利_2017

特別金利レート(2017年7月時点)

活用5. クレジットカード

訪タイ回数の多い私はバンコク銀行のVisa PlatinumとMaster Titaniumのクレジットカードを持っています。

現地でカードでTHB決済し、1ヶ月後にそのままSavinh AccountのTHB口座から為替手数料ゼロで引き落とされます。つまり、口座を常にアクティブな状態に保つ事ができ、休眠、閉鎖の対象から外れます。余談ですが、バンコク銀行のカードはコールセンターに電話すれば、与信枠(決済限度額)を超えてカード利用可能といった日本のカード同様の裏技も可能です。

また、Visaのクレジットカードはマイレージポイントプログラム(25THBの利
用毎に1ポイント)
が、Mastersはキャッシュバック(利用金額の最大2%)などの機能が付いているので、利用した分だけお得になります。その他に、コンシェルジュ、指定レストランで割引、旅行傷害保険(2,000万円)などがついている程度で、カード付帯特典は充実はしていません。

年会費1,500THBですがは初年度無料です。2枚発行していても、どれか1枚で年間5,000THB以上の利用があれば、全てのカードの翌年会費は無料ですので、デメリットは一切ありません。余談ですが、例え一切利用しなくてもサービスセンターに電話するだけで年会費は無料にできま。

もし、ステータス的に可能なのであれば、Citibankやカシコン銀行などのクレジットカードの方がメリットが多いのでオススメします。

バンコク銀行のクレジットカード(左のVISA INFINITYが最上級)

 

VIPサービス

バンコク銀行_VIP_Bualuang Exclusive

VIPサービス「Bualuang Exclusive」

世界的な外資系銀行と同様に、VIPサービスがあります。

3 Million THB(約1,000万円)以上の預金を6ヶ月以上に渡ってキープすることが条件となります。この場合、FCD(外貨)も含んでのトータルバランスですので、外国人には有り難いです。実際、VIP窓口で相談すれば半年待つことなく直ぐに会員資格を手にすることが可能です。

バンコク銀行_VIP_Bualuang Exclusive

 

タイで銀行口座開設するアナタへ

タイでの銀行口座開設を検討している方は急ぐべきです。年を追う毎に、ワークパミットを持たない外国人の口座開設が本当に難しくなっています。2016年末には証券会社からサイアム商業銀行への紹介状発行も実質禁止となったばかりです。

そして、海外で資産管理をしたい人にはタイはメリットがあります。タイを始めとして、ベトナム、フィリピン、ミャンマーなどは2018年末までの情報交換ネットワークへの加入を表明していない稀有な国なのです。

OCBC(経済協力開発機構)主導の情報交換制度(Automatic Exchange of Financial Account Information in Tax matters)の本格化によって海外金融機関が当該国の政府へ口座情報を報告し、そして、その政府が日本政府へそのまま自動的に引き渡し、海外資産が筒抜けに…。日本の税務署に海外で稼いだ金利を報告する必要が出てきます。

….

と思っておりましたが、タイも2017年7月より情報交換に加盟してしまいました。

益々、隣国のベトナムの方がメリットが明白になりまりましたね〜。