不法残留…海外でオーバーステイした場合、どのような罰則や手続きがあるのでしょうか?
タイ王国の場合、ノービザで入国した場合、入国後30日(29泊30日)を過ぎてもタイに滞在していると、1日につき超過分の罰金500バーツが出国時に課せられます。
今回はタイでノービザ入国→3日間のオーバーステイが発覚→空港で罰金を支払って出国した体験をレポートします。
不覚にもオーバーステイしてしまった場合は参考に!
イミグレーションで自己申告
今回はバンコクからホーチミンに移動するために朝一(7:30)の便に乗るためにドンムアン空港を利用しました。
まず、空港の各航空会社のチケットカウンターでは、特に細く確認はしないので、オーバーステイしていても何の指摘も無くチェックインできます。
発券されたら、イミグレーションへ並び、自分の順番になったら自己申告します。
私「2日間オーバーステイしています。ごめんなさい。」
入国審査官「OK!OK!タイバーツ紙幣は持ってる?スーパーバイザーが来るから付いて行って。(スマイル)」
2日と言えども不法滞在に該当するのですが、シリアスな雰囲気は全くありません。隣国、社会主義のベトナムならこうはいきません。。。
ボスらしき女性管理官が来て、パスポート、航空チケット、出国カード半券、荷物一式を持って直ぐそばの入国管理事務所に移動します。
この時点では、罰金の請求はありませんし、パスポートに出国スタンプも押して貰えません。
オフィスで罰金を支払う
左手がオーバーステイ、右手がリエントリーです。
朝の6:00頃でしたが、インド系のグループが3名待っていました。彼等は11,000THB(35,000円)づつ支払っており、恐らく20日ほどの違反です。
職員「貴方の罰金は1,000THB (3,400円)ね。ここで座って待ってて。」
私「了解です。」
待つ事10分ほど…。
職員「1,000THB払ってください。書類にサインして。」
二枚の書類にサインをします。一枚は黄色い紙で公的な管理書類のようです。
もう一枚は下の白い紙で罰金の支払い証明書です。
パスポートのスタンプ
最後にパスポートに出国スタンプを押してもらいます。
出国スタンプの下にしっかりとオーバーステイのスタンプが押されています。ちなみにパスポートが汚いので更新するように苦言を呈されました。
私「1週間以内にまたバンコクに戻って来るのですが、問題ないですか?」
職員「全然問題ないです。(掲示板を指して)90日以上の不法滞在でないければ全く深刻ではないよ。」
最後に
職員曰く、”オーバーステイ期間が20日以内の方は特に問題にならない”、とのことです。
楽観的な見方をすれば、イミグレーションの記録に残るものの、次回の出入国に影響は全くないようです。
しかし一方で、「タイランドエリート」などの特殊なビザを申請する場合、審査の際に不利に働く可能性は十分あります。事実、本ケースで審査に落ちた西洋人がいるようです。
一社会人・企業人としての自己管理の低さを反省すると共に、今後は最大20年間のビザ更新ができる「エリートビザ」の検討しています。
さて、バンコクの空港はスワンナプーム空港(BKK)とドンムアン空港(DMK)の2つがありますが、DMKの方が入国審査が厳しいです。ノービザの状態で頻繁に出入国を繰り返す場合、BKKの利用をおすすめします。空路の年間入国回数の制限は暗黙のママで自分の身形や職員の気質に左右されます。
あと、パスポートが汚いと文句言われがちなのでパスポートホルダーを使うことを強くおすすめします。自分は頑丈なTUMIの商品を使ってます。