職業に貴賤あり。タイは超がつく学歴社会。
現地の事を良く知る上で教育の存在は必要不可解です。
ビジネスも勿論ですが、旅行だってその国の教育システムや大学のことを知っていると見える景色が変わります。特にビジネスでは、利害関係者の出身大学名が出た時、その大学のことを知っておくと話の幅が広がったり、相手のリファレンスを取れたりと便利です。
今回は2019年版のタイの大学ランキングTOP30をレポートします。
タイは超学歴社会「職業に貴賤あり」
タイの学歴事情(大学進学率と学歴の重要性)
タイの大学進学率は60%台ですが、日本以上に大学のレベルに開きがあります。
タイは「職業に貴賎あり」の風潮があり、良い仕事につくには有名な卒業大学名が必要で、かなりの学歴社会です。つまり、良い学歴が無い限りはタイで上流階級へ上り詰めることはできないという事です。
- 学士:ปริญญาตรี(バリンャートリー)
- 大学院修士:ปริญญาโท(バリンヤートー)
- 博士:ปริญญาเอก(バリンヤーエーク)
タイの5大エリート大学
1位:チュラロンコーン大学
バンコク中心部のシーロムエリアに合計19学部を擁する総合大学。そのステータスは日本における東大より、遥かに高いと言えます。チュラ出身者は政財官界の上層部にひしめき、TOPエリート輩出校です。大手石油企業のPTT社はここの大学出身者が90%を占めるそうです。
2位:タマサート大学
タイ国内に4つのキャンパスを要し、17学部からなる総合大学です。法律と政治学が看板学部です。政治界、経済界に著名人を多数輩出する名門校です。
3位:カセサート大学
タイ国内に7つのキャンパスを持ち、医学部を除く13学部を要する総合大学です。看板学部は世界ランキングでもTOP30に入る名門の農学部。70,000人を超える学生が学ぶタイ最大学生数を誇ります。
同3位:マヒドン大学
学部だけでも、医学部、歯学部、薬学部、看護学部、医療テクノロジー学部、公衆衛生学部、看板学部、熱帯雨林学、獣医学部など多種多様な医療関連分野を要する。チュラロンコン大学の流れを組む医学部が看板で、高い医療レベルを誇るタイ医学界を支える人材輩出及び研究機関の役割を担っている。
4位:チェンマイ大学
タイの大学ランキングTOP30
タイの大学のTOP10中9校が国立大学がランクインしており、国公立が教育機関として強い傾向があります。国公立大学は、その昔は政府の管轄下にあり政府大学と呼ばれていたそうです。
最難関はチュラロンコン大学ですが、本ランキングでは総合指標からマヒドン大学がTOPとなっています。本ランキングは、入学の難易度や研究力など多岐に渡る指標から作成されています。
4 International Colleges & Universitiesというインターネット上の教育機関評価のサイトを参考にして作成しました。大学の名前をクリックすると、各大学の英語のサイトに飛びます。
参照ソース:UNIVERSITIES IN THAILAND by 2015 University Web Ranking
「チュラーロンコーン大学、タマサート大学、カセサート大学」はタイの国立大学御三家
「バンコク大学、アサンプション大学、タイ商工会議所大学」はタイの私立大学御三家
タイの大学で学ぶ魅力・メリット
日本人の留学先はアメリカ、中国、韓国、カナダの順番で多いです。TOP10まで見ても、勿論タイは入っていません。
しかし、タイという国は親日で日系企業も沢山進出しており、日本人が暮らし易いエリアも沢山あります。こうした土壌が在る上に、最大の魅力の学費と生活コスト。欧米に比べてその学費は外国人向けおnコースでも遥かに安く、また毎月生活費も日本の1/3ほどで抑えられます。
タイ語で学ぶにはハードルが高すぎますが、上位大学は英語で学べるインターナショナルコースが用意されており、英語で講義を受けることができます。今後、ASEAN圏で更なるプレゼンスの発揮が期待できる「微笑の国タイ王国」きっと皆さんのキャリアにも微笑んでくれるはず。
タイ最強のMBAと言えばチュラロンコン大学の国際大学院「サシン(Sasin)MBA」でしょう。米国名門のケロッグ経営大学院ジョイントプログラムです。一方で、このチュラ大傘下のローカルMBAは別に存在しており、主にタイ人向けです。
サシンにはタイの名だたる有名経営者達がアルムナイにいますので、エリートグループへの橋頭堡と言えます。