ベトナムの国際空港到着時にアライバルビザを即時取得して入国する方法があります。
わざわざ大使館・領事館に行かずとも現地空港で観光ビザや業務ビザを素早く取得できます。
今回は情報が交錯するアライバルビザの取得方法を、招聘状取得・ビザ発給料金・空港手続きまで解説します。(2020年5月時点)

- 2020年10月現在、一般の日本国籍の方へ手配可能なビザは「ビジネスビザ(DN」のみです。
- ビザ招聘状発行まで概ね30日の期間を要しますのでご注意下さい。
- ビザ申請時に飛行機のチケットが必要ですので、お客様と相談しながら手配を進めて参ります。
もくじ
アライバルビザの必要書類の準備

◼️日本出国前に準備する5点セット
- インビテーションレター(招聘状)
- アライバルビザの申し込み用紙
- 顔写真1枚(4cm×6cm・背景白)※実際は写真・サイズ共に何でも可
- パスポート ※有効期限に注意
- 空港での申請費用($25・$50)※USドル現金払い
ビザ申請書は空港にも置いてありますが、事前に記入するのが定石です。
アライバルビザの取得費用

①. 招聘状の取得費用
一つ目は事前に準備する招聘状の取得代金です。
その料金は申請予定のビザカテゴリーに加えて、取得経路や発行までの緊急度合いによっても大きく異なります。
◼️招聘状の主な種類
- 観光ビザ(DL)専用:観光目的で入国する人向け
- ビジネス業務ビザ(DN)専用:出張・会議・視察など入国する人向け
種別 | 有効期間 | 入国回数 | 通常発行料金 | 特急発行料金 |
観光ビザ | 1ヶ月 | シングル・マルチ | $30-50 | +α |
3ヶ月 | シングル・マルチ | $100-150 | +α | |
ビジネスビザ | 1ヶ月 | シングル・マルチ | $200 | +α |
3ヶ月 | シングル・マルチ | $250 | +α |
◼️招聘状の料金に関係する要素
代行料金は代行業者やビザ要件など複数のファクターで異なります。
- ビザ種別(観光・ビジネス)
- 有効期間(1ヶ月・3ヶ月)
- 入国回数(シングルエントリー・マルチプルエントリー)
- 発行までの所要日数(緊急→特急→即日→通常)
②. 空港での申請費用(ビザスタンプ取得費)
二つ目はベトナム現地空港で支払うビザ発給の手数料です。
この料金は各国の大使館で支払う料金の半額以下です。観光ビザ・業務ビザともに、有効期間関係なくビザ料金はシングル$25・マルチプル$50で統一されています。

種別 | TT | 費用 |
シングル | 1ヶ月 | $25 |
3ヶ月 | $25 | |
マルチ | 1ヶ月 | $50 |
3ヶ月 | $50 | |
3~6ヶ月 | $95 | |
6~12ヶ月 | $135 | |
1~2年 | $145 | |
2〜5年 | $155 | |
※14歳以下の子供 | $25 |

招聘状の事前取得|代行依頼の方法
STEP1. 代行業者にネットから申請依頼
まず、観光ビザ・ビジネスビザ共にインビテーションはビザ代行業者に依頼します。
出張の場合でも訪問先企業が手配することは非常に少ないです。特に業務ビザの招聘には提出書類が多く手間がかかるからです。

STEP2. 後日メールで発行
次に、招聘状がPDF形式でメール添付で送られてきます
一般的に観光ビザ、ビジネスビザ共に通常発行で3−5営業日かかります。その他、オプションで最短30分、数時間、翌日など特別手配が可能です。入国管理局とのコネも関係するので、代行業者によって対応できる範囲が異なります。
STEP3. 招聘状を印刷
スタンプの部分が映えるカラーが望ましいですが、白黒でも問題は有りません。一般的に、招聘状の枚数は同時申請した人数によるので1枚から3枚と時々で異なります。大切なのはイミグレに登録された許可番号と記載のパスポート情報が正しいかどうかです。

現地空港でのビザ申請|7つのステップ
STEP1. 空港に到着

まず、ベトナムの国際空港(ハノイ、ダナン、ホーチミン、カムランの4都市)に着陸したら、サイネージに沿って入国審査(Passport Control)手前のランディングビザ(Landing Visa)へ向かいます。
STEP2. ”LANDING VISA”カウンターへ直行
そのままランディングビザカウンターへ到着します。24時間営業なので深夜早朝でも申請可能です。繁忙期は非常に混み合うので要注意です。
STEP3. 順番待ち・申請書類を書く(20分)

次に、順番待ちの列に並びます。
左手奥にビザ申込用紙の記入カウンターがありますが、現地で作成していては順番が遅くなるので、事前に準備しておくべきです。事実、日本人の場合は殆どの人は予め準備しています。
STEP4. 申請書類一式とパスポートを提出

列が長くても申請までは非常にスムーズで直ぐに順番が来ます。
自分の順番が来たらカウンターで、①印刷した招聘状、②写真を貼ったビザ申請用紙、③パスポートの3点を提出します。この申請段階では支払いはしません。

原則、招聘状は印刷して提出します。
万が一、印刷準備が間に合わなかった場合、スマホやPCでの画面提示も例外的に認められます。担当官によっては印刷物しか認めない場合もありますが、苦言を呈しながらも最終的にはオフィス内部のプリンターで印刷してくれます。

STEP5. 審査・コール待ち(20~40分)

そして、申請が完了したら付近で一旦待機します。
時期や時間帯にもよりますが、早い場合は15分程度、遅い場合は30分以上かかります。ビザの発給が完了した段階で職員から自分の名前が口頭でコールされます。聞き逃すと流されていまう恐れがあるので注意して下さい。
STEP6. ”CASHER”で料金支払い・ビザ発給

続いて、名前を呼ばれたらCASHERのカウンターへ行き、支払いと引き換えにビザが貼られたパスポートと領収書を受け取ります。
観光ビザ、ビジネスビザ共に、シングル1ヶ月・3ヶ月で$25、マルチプル1ヶ月・3ヶ月で$50です。ここではクレジットカード決済は不可能で、USドル現金払いです。万が一、ドルを持っておらず手持ちが日本円しかない場合、不条理な両替レートが適用されます。

STEP7. イミグレーションを通過
最後に、入国審査を受けます。
ここではビザが貼られたパスポートの他に飛行機チケットの半券を提示します。他国と違いベトナムでは搭乗券も厳しくチェックされます。ビザ要件を詳しく理解していない外国人が入国拒否されるシーンもしばしば見かけます。


注意すべき点

Q1.パスポートの有効期間が6ヶ月以上残っていますか?
→6ヶ月を切っている場合、ベトナムへの入国どころか出発空港で搭乗拒否となります。該当する場合、空港のチケットカウンターで取得済みのビザあるいは印刷した招聘状を提示する必要があります。
Q2.前回のビザ無しでのベトナム入国から、30日以内の再渡航ですか?
→この場合は30日ルールが適応され、2回目の無査証免除は無効になります。よってビザの取得が義務づけられます。出発空港のチケットカウンターでパスポートの出入国履歴をチェックされ、発覚した場合は搭乗拒否となります。解決するには取得済みのビザあるいは印刷した招聘状を提示する必要があります。
Q3.招聘状の有効期間は入国日と一致していますか?
→事前に取得した招聘状に記載された有効期間開始日が入国日より後の場合、アライバルビザは申請できません。また、出発空港で搭乗拒否になります。
Q4. 招聘状を持っていなくてもアライバルビザを申請できますか?
→招聘状無しではアライバルビザは取得不可能です。何とかするには現地空港でビザ会社へ連絡して緊急発行(緊急ビザ)を依頼する他手立てしか他ありません。
Q5.ベトナムの入国審査で入国拒否にあった場合はどうなりますか?
→万が一イミグレーションで入国拒否と判断された場合、別室に連れて行かれます。パスポートの有効期限問題の場合、交渉の余地は殆どなく強制送還となります。その場合、ベトナムへ入国することなく自費で出発空港へ戻ります。
アライバルビザのメリット

1.価格・コストパフォーマンス
3ヶ月のマルチを日本の東京ベトナム大使館で取得した場合14,500円、一方でベトナムで空港到着ビザで取得した場合のビザスタンプは50USDです。
また、最近は大使館・領事館で観光ビザ3ヶ月は招聘状無しでは取得が出来ない場合があります。
2. 即日発行・手間いらず
東京代々木の大使館のみビザは即日発行ですが、大阪・福岡の総領事館は2営業日を要します。また、諸外国でもタイの場合は4営業日が必要です。その他、関東・関西・九州でも中心部に住んでいない場合は、直接行って申請するか、パスポートを郵送して申請するなど、様々なコストが発生します。
招聘状の取得代行はコチラ!(即日発行・緊急ビザ対応)

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2020年10月現在、一般の日本国籍の方へ手配可能なビザは「ビジネスビザ(DN」のみです。ビザ招聘状発行まで概ね30日の期間を要しますのでご注意下さい。また、ビザ申請時に飛行機のチケットが必要ですので、お客様と相談しながら手配を進めて参ります。

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