ベトナム出張に必要なビジネスビザ。
今回はベトナムの業務ビザを「日本出国前に大使館で申請する方法」と「現地空港到着時にアライバルビザで即時申請する方法」について解説します。

- 2020年10月現在、一般の日本国籍の方へ手配可能なビザは「ビジネスビザ(DN」のみです。
- ビザ招聘状発行まで概ね30日の期間を要しますのでご注意下さい。
- ビザ申請時に飛行機のチケットが必要ですので、お客様と相談しながら手配を進めて参ります。
ビジネスビザ・DNとは
ベトナムのビジネスビザは出張(会議・商談・視察・カンファレンス参加)の目的で入国する人が取得するビザで、別名DNビザと呼ばれます。
労働許可証が無くても、現地法人からインビテーション・レターを取得すれば、誰でも申請可能です。極端な話、大悪性でも可能。
これは労働が許可される労働(LD)ビザとは異なります。以前は一般出張者でも12ヶ月マルチの業務ビザが取得できましたが、2020年現在は3ヶ月が最長です。
- 種別:ビジネス・業務・商用ビザ
- 記号:DN
- 目的:出張
- 入国回数:シングルエントリー・マルチプルエントリー
- 有効期間:1ヶ月・3ヶ月


ビジネスビザの取得方法は2種類
業務ビザ・観光ビザ共に入国前に出先機関で取るか、入国時に空港で取るかに2つの選択肢があります。
大使館・領事館派の人

ベトナムへ出国する前に、日本の東京ベトナム大使館や他領事館でビザ申請が可能です。

- 駐日東京ベトナム大使館(代々木)
- 在大阪ベトナム総領事館(堺)
- 在福岡ベトナム総領事館(中洲)
アライバルビザ派の人

ベトナムの空港到着時にビザカウンターでアライバルビザ申請が可能です。

- ハノイ市ノイバイ国際空港
- ダナン市ダナン国際空港
- ホーチミン市タンソンニャット国際空港
ビジネスビザの必要書類
業務ビザの申請には大使館、空港共に共通して招聘状が必要です。
必要書類①:事前のインビテーション取得
ビジネスビザ申請の場合は、渡航者の入国と滞在を保証する在ベトナムのスポンサー企業が必要です。
その現地法人が入国管理局から、申請者を招聘するための許可番号が記載された招聘状を取得します。同じ商用目的での招聘でも、大使館取得の場合は「Approval Letter」、空港取得の場合は「Invitation Letter」と厳密には異なります。
厳格な書類要件や役場での公証が必要など、申請書類の準備やイミグレとのやり取りが面倒なので、ビザ代行会社へ依頼するのが一般的です。尚、個人では取れません。
📑入出国管理局に提出する業務ビザ申請書類
- 在ベトナム法人の登記簿、投資ライセンスの公証済みコピー
- 在ベトナム法人の登記社印、代表者サインの登録書の公証済みコピー
- N2フォーム
必要書類②−1:大使館・領事館での必要書類
- アプルーバルレター(現地法人からの招聘状)
- パスポート(有効期限6ヶ月以上)
- 顔写真(4cm×6cm・背景白)※実際は写真・サイズ共に何でも可
- ビザ発給費用(日本円)
ビザ申請書は大使館にも置いてありますが、事前に記入するのが定石です。
- 大使館ビザ申請用紙のダウンロードはコチラから
- 大使館ビザ申請用紙の詳しい書き方・記入サンプルはコチラから
必要書類②−2:アライバルビザの必要書類
- 空港専用のインビテーション・レター(現地法人からの招聘状)
- パスポート(有効期限6ヶ月以上)
- 顔写真(4cm×6cm・背景白)※実際は写真・サイズ共に何でも可
- ビザ発給費用(USドル)
ビザ申請書は空港にも置いてありますが、事前に記入するのが定石です。
ビジネスビザの取得料金
業務ビザの取得コストは「①招聘状代金」+「②ビザ発給代金」から構成されます。大使館取得か空港取得かで異なります。
大使館・領事館:「招聘状代金+ビザ料金」
一般的に大使館専用の招聘状の方が空港専用のものより招聘状費用が高いです。
この種類の書類は申請に時間がかかり、一般的には7から10営業日ほどかかります。特急で即日・翌日で取得することは出来ません。
種別 | 有効期間 | 入国回数 | 通常発行料金 |
業務ビザ | 1ヶ月 | シングル・マルチ | ASK |
3ヶ月 | シングル・マルチ | ASK |
種別 | 有効期間 | ビザ費用 |
業務シングル | 1ヶ月 | 4,500円 |
3ヶ月 | 5,500円 | |
業務マルチプル | 1ヶ月 | 8,000円 |
3ヶ月 | 11,500円 |
現地空港:「アライバルビザ招聘状代金+ビザ料金」
代行業者によって費用・取得日数は異なりますが、発行日数は4〜5営業日が一般的なようです。こちらの書類は追加料金で特急即日・翌日取得することは可能です。
種別 | 有効期間 | 入国回数 | 通常発行料金 | 特急発行料金 |
業務ビザ | 1ヶ月 | シングル・マルチ | $200 | +α |
3ヶ月 | シングル・マルチ | $250 | +α |
種別 | 有効期間 | ビザ費用 |
業務シングル | 1ヶ月 | $25 |
3ヶ月 | $25 | |
業務マルチプル | 1ヶ月 | $50 |
3ヶ月 | $50 |

業務ビザ招聘状の事前取得|代行依頼の方法
招聘状の取得方法を紹介します。
訪問先会社か代行業者に依頼する
ベトナムの関連法人や訪問先企業が招聘してくれる場合と、自力で代行業者に依頼して取得する場合があります。
📩業務ビザ招聘状の取得方法
- 自社のベトナム現地法人・駐在員事務所が手配する
- 訪問先のベトナム取引先企業が手配する
- ビザ・招聘状代行会社に依頼する
大使館・領事館専用のインビテーション・レター
2枚綴りになっており、申請には2枚とも必要です。
1枚目の❶に最も重要な許可番号が、❷には招聘元企業の名前があります。
2枚目上部❺に取得が許可された海外の大使館・領事館の名前が、❽のビザ有効期限(1ヶ月・3ヶ月)、エントリー可能回数(シングル・マルチ)とビジネスビザDNの「N」が記載されています。
ここに指定された場所以外での申請はできない仕組みで、東京と記載されているものを大阪・福岡に持って行ってっも使えません。また、当然ながらアライバルビザ専用の招聘状は大使館では受理されません。

アライバルビザのインビテーション・レター
1枚のみ、2〜3枚など広電代行会社の同時申請者の数で枚数が変わります。
1枚目の❶に許可番号❷には招聘元企業の名前があります。❸の招聘目的がPurpose of workingに、❺には入国回数制限と有効期間がそれぞれ記載されています。
また、大使館専用の招聘状を現地空港に持って行っても受理されません。
更新・延長
ビジネスビザは労働ビザや駐在員事務所ビザとは異なり、第三国からの出張者の入国・滞在を許可するビザです。
ですので、基本的には国内での更新・延長は無く、新規に再取得する方法が一般的です。2020年現在は、コロナ対策における特例で観光ビザ・業務ビザ共にビザ会社経由でイミグレーションにて更新できます。
ホーチミン、ダナン、ハノイの入国管理局でそれぞれルールが異なり、ルール変更も頻繁に行われています。
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ビジネスビザ招聘状の代行取得サービスを提供しております。
一般的な代行業者は「訪問先ベトナム企業の法人ライセンス(ERC)の写し」と「身元保証会社の代表者から押印・サイン」を求められます。しかし、当サイトでは難しい書類は一切要らずパスポートのみで招聘状を手配可能です。
2020年10月現在、一般の日本国籍の方へ手配可能なビザは「ビジネスビザ(DN」のみです。ビザ招聘状発行まで概ね30日の期間を要しますのでご注意下さい。また、ビザ申請時に飛行機のチケットが必要ですので、お客様と相談しながら手配を進めて参ります。

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