「俺がベトナムで起業する7つの理由」| 東京で消耗してる場合じゃねえ!

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WHY ベトナム!?

ある程度のマーケットサイズが母国日本にあるにもかかわらず、敢えてベトナム(具体的にはホーチミンからスタート)で起業するのか?

ベトナム進出の前に、自身の考えを内省する目的でベトナムで起業する理由を綴ります。

 

理由1. カントリーリスクの低さ

ホーチミン市のビンタン区には高層ビルが林立(2019年撮影)

1.社会主義国だが経済は超資本主義

国営企業も次々と民営化される中で、外資のチャンスが大きくなっています。外国からの投資を積極的に受け入れているので、スモールビジネスやスタートアップで起業するにも特に問題はありません。

オレ
ベトナムは同じく共産国の中国に倣って30年あまり前に打ち出された「ドイモイ(刷新)政策」を期に、緩やかながら発展が見られ”発展途上国のなかでは中くらい”にまで上り詰めました。

2. ベトナムドンの安定

過去のベトナムは慢性的な貿易赤字により外貨が流出し、ベトナムドンは何度も通貨切り下げ(ドン安)され、不安定通貨でした。しかし、今は製造業の発展などにより2012年に20年ぶりの貿易黒字となって以降、対米ドルで安定推移しています。

オレ
いくら稼いでもベトナムドンの為替リスクが高いと、簡単に利益が吹っ飛ぶので為替は途上国ビジネスでは重要要素です。加えて、お金の持ち出しも色々と面裏の方法がありますね。

ベトナムから海外へお金を動かす方法|国内資金を”合法的”に外へ持ち出せるぞ!

2020.04.23

3. 沈静化したインフレ率

2007年のWTO加盟を契機にベトナム投資ブームが加熱し海外からの資金流入が加速し、その影響で景気が過熱し物価も上昇しました。インフレ率は2007年末には10%台、2008年春には20%を超え、2008 年秋には30%弱まで上昇。しかし、現在は政府主導の経済の引き締めにより5%台まで緩和されています。インフレは人件費の高騰を招くので外資には大きな懸念材料です。

4. 政治が安定している

支配政党である共産党が指導し、政治体制は安定しています。政権交代による経済・通商政策の急な変更が少ないです。また、宗教対立が殆ど無くテロ行為もありません。しかし、政策・制度はコロコロ変わります。

 

理由2. マーケットのポテンシャル

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1. 世界2位、アジア1位の経済成長率

ベトナム経済は、最近20年間中国経済と並んでアジアでも群を抜く高成長と安定性を示してきました。これを可能にした政策面の要因として、外資導入による工業化を軸とした成長路線と、短期資本移動・為替取引の規制によって海外金融市場から国内経済への直接的な影響を遮断したという2点が大きなポイントでした。一度もマイナス成長に陥らずにここまで来ている安定感があります。

オレ
ベトナムは2020年の世界的なコロナパンデミック対応で封じ込めに成功し、いち早く経済活動を再開。アジア開発銀行の統計だと21年度のGDP成長予測は4%超と出ています。

ベトナムの実質GDP総額と成長率の推移(抜粋)

  • 2017年:2,760億ドル(約29兆8000億円)・6.2%
  • 2018年:2,450億ドル(約26兆7000億円)・7.1%
  • 2019年:未発表・7.0%

2. 国民平均年齢は31歳!若くてエネルギッシュな人材

ベトナムの総人口の年齢の中央値は30.9歳。一方の高齢化が進む日本は46歳であり、15歳も若い国なので若さ溢れる国民のエネルギーが凄いです。2000年時点では24歳だったのが20年後には7歳増加しており、徐々に高齢化が進んでいます。

オレ
実は、これから急激な高齢化ステージに向かいます。政府は2017年より1組の夫婦がもうける子どもの数を2人以下に抑える「二人っ子政策」を見直し、3人目が生まれても罰金を科さないことにしました。特にホーチミンの女性は子育てをする時間がないほど忙しいと言われており、産むか?産まないか?の選択の中で揺れ動いています。 

ベトナムの平均年齢上昇の推移(抜粋)

  • 2000年:24.2歳
  • 2017年:28.5歳
  • 2019年:30.9歳

3. ASEAN第3位の人口

2019年の人口は9,620万人。急激な人口増加中であり、東南アジア諸国の中ではインドネシア、フィリピンに次いで3番目。人口が毎年約100万人増加しており、ベトナムと日本の人口は2045年前後には逆転すると予測されています。

オレ
人口9620万人は東南アジア地域で3位、世界では15位。うち男性の人口が4788万人、女性が4832万人です。
ベトナムの人口増加推移と未来予測(抜粋)

  • 2000年:7,910万人
  • 2019年:9,620万人
  • 2029年:1億0270万人
  • 2049年:1億0870万人
  • 2060年:1億1500万人

4. 人口ボーナスの恩恵

べトナムの労働力増加率は人口増加率よりも高くあり経済成長が後押ししています。都市化の進展、工業化による所得増、消費活発化による高い経済成長率を実現しています。かつての1960~80年代の日本も、生産年齢人口がピークを迎え、人口ボーナスを利益を最大限享受しました。しかし2020年現在、人口学的なこの黄金期は終わりに差し掛かっていると言われています。

オレ
人口ボーナス的にはアセアンの中ではフィリピンとインドネシアが有望です。しかし、現時点での政策状況や人的資本などの条件を踏まえると、消費市場の成長が見込めるのはまだベトナムだと思います。

5. 中間層の拡大

一人当たり名目GDPが、消費市場の拡大が加速すると予想される目安の3,000ドル目下です。今後の中間所得層の拡大は確実。特にホーチミン市政府は2020年には一人当たり名目GDP10,000ドルを目標に掲げています。南部の人は将来に楽観的で、借金をしてでも消費に回す傾向が強く、主に個人間の貸し借りや給料の前借りしてでもお金を使います。

ベトナム一人当たりGDPの増加推移(抜粋)

  • 2000年:390ドル
  • 2010年:1,318ドル
  • 2015年:2,085ドル
  • 2019年:2,739ドル

大都市の一人当たりGDP(2019年)

  • ホーチミン市:約6,000ドル
  • ハノイ市:約5,000ドル

6. 急増する富裕層

今後の富裕層の増加予測は世界トップクラスです。2018~2023年における予想年平均増加率ランキングでは+10.1%の見込みで世界4位。この成長率はナイジェリア16.3%、エジプト12.5%、バングラデシュ11.4%に次ぐ4番目に高い数字です。

オレ
2019年度版の世界長者番付によると、ベトナムからは民間銀行テクコムバンクのホー・フン・アイン会長(49歳)と食品大手マサングループのグエン・ダン・クアン会長(56歳)と含む計5人がランクインしてます。
ベトナムの富裕層の数(2019年)

  • 資産1.1億円以上「富裕層」:2万5727人
  • 資産33億円以上「超富裕層」:500人

7. TPP加盟→関税低下→輸出増加

2015年10月TPPが大筋合意され、2016年2月には署名が行われ、日本や米国の他、ベトナムもTPP参加することになりました。参加国間では貿易 と投資の自由化と、ビジネスに関するルールの共通化等が進むことになります。このTPP経済圏の中で、特に恩恵を受けるのは縫製品の輸出です。縫製品輸出額の全体に占める対TPP加盟国輸出額の割合が70%となり、市場シェアが2倍に拡大する見通しです。輸出の拡大は同時に雇用も創出します。

 

理由3. コスパが高い人件費

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1. ブルーカラーの人件費は中国やタイの半分以下

外資系企業のベトナム進出における最大のインセンティブは人件費。特にワーカーの賃金は、中国やタイの半分以下であり労働集約型産業にとって大きな強みです。最低賃金と平均賃金はほぼ同水準です。

しかし、2015年から2019年の間の最低賃金の伸びは8.8%で、低労働コストの魅力は減少傾向にはあります。特に、ホーチミン、ハノイ、ダナンの人件費は高騰しています。一方で、都市部のベトナムの山間部などでは農業などが中心で、国が定めた最低賃金以下の貧しい生活を送っていています。

ベトナムの最低賃金(2019年)

  • ハノイ市・ホーチミン市など:442万ドン(約2万200円)※前年比5.7%増
  • ダナン市、バクニン省など:392万ドン(約1万800円)※前年比5.7%増
  • 他地域:307万ドン(約1万4000円)※前年比5.1%増

2. ホワイトカラーは勤勉で質が高い

特に、都市部の労働者の識字率の高さ・勤勉さ・忍耐力など評価が高く、労働力の質では中国以上と言えます。加えて、親日感情を持った人も多くコミュニケーションを取り易いです。

オレ
農業国であるベトナムは、科学技術ではまだ遅れています。よく言われる勤勉さも”東南アジアのなかでは良いほう”というだけで、日中韓とは比較にならないでしょう。しかし、優秀な人材は日本人のそれと変わらないほど超優秀です。

ホーチミン市の給料(参考程度)

  • 大学生のアルバイト時給:2万ドン(約100円)
  • レストランのホールスタッフの平均給料:500万ドン(約2.5万円)
  • 公務員の初任給 :400万ドン(約2万円)
  • タクシー運転手の平均給料::800万ドン(約4万円)*歩合
  • 大手銀行の大卒行員の初任給:600万〜1000万ドン(約3〜5万円)
  • IT企業の大卒エンジニアの初任給:1000万〜2000万ドン(約5〜10万円)
  • 日系企業の平均給料:1000万ドン(約5万円)

 

理由4. 有望なIT系人材

 

国主導のIT人材育成

オフショア先としてここ数年注目されてきたベトナム。その理由は、国家をあげて推し進めてきた受託型IT人材の育成にあります。ベトナムでは大学在学中から職業訓練に近い教育を行い、新卒の時点でスキルを身につけたエンジニアが雇用市場に出てくるという特徴があります。

オレ
首都ハノイではベトナム国家大学ハノイ校やハノイ工科大学がAI分野の優秀なエンジニアを輩出しており注目を集めています。ホーチミンだとホーチミン市工科大学が理系学生の最高峰です。

ベトナムホーチミンの大学ランキング・リストTOP30【2019年版】

2016.11.09

エンジニアの人件費が安い

一般的にはオフショア開発単価の人件費の単純比較では、日本がもっとも高く、ついで中国、インド、ベトナム、フィリピン、ミャンマーと続きます。事実、ベトナムの日系IT企業はオフショア開発事業が多いです。ベトナムのIT人材の賃金は日本の約1/4~1/3です。以前はオフショア開発の主流だった中国やインドの人件費は高騰し、現在では日本の人件費とたいして差はありません。

オレ
近年は人件費と家賃コストが安い中部ダナンでオフショア開発を行う企業も多いです。

オフショア開発のエンジニア月単価(2019年)

  1. 🇨🇳中国:35万円~40万円
  2. 🇮🇳インド:30~40万円
  3. 🇻🇳ベトナム:33万円前後
  4. 🇹🇭タイ:32万円~37万円
  5. 🇵🇭フィリピン:25~30万円
  6. 🇮🇩インドネシア:32万円前後
  7. 🇲🇲ミャンマー:18~20万円

 

理由5. 生活コストの安さ

インターコンチンタルサイゴンホテル_ホーチミン_Intercontimental Saigon Hotel_HoChiMinh-Vietnam

ホーチミン市1区の街並み

自分次第で生活コストを抑えることが可能

ベトナム全体を見れば、総じて物価は非常に安く生活コストを抑えることが可能です。外国人が暮らすハノイ、ホーチミン、ダナンの3大都市には、ローカル向け〜外国人・富裕層向けまで、幅広い価格帯のモノ・サービスがあります。

オレ
ベトナムはこの3年で日本食チェーンの参入も増えて随分と暮らしやすくなったと実感します。特にホーチミンは移住に関しては最も不便なく生活が可能な街です。
日々の暮らしにかかるコスト(参考)

  • タクシー初乗り:1万ドン(50円)
  • 缶ビール(地場銘柄):1万5千ドン(75円)
  • ローカル向けベトナム料理店・屋台の一品:3万~5万ドン(150~250円)
  • 日本料理レストランのランチ:10万ドン~20万ドン(500~1000円)
  • 映画館:80万ドン~15万ドン(400~750円)
  • マッサージ(足・60分):20万ドン(1000円)

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ホーチミン市の家賃相場は想像以上に高い

ホーチミン市は不動産バブルに湧いており、外国人向けのコンドミニアムの家賃や、中心街のテナント賃料は高いです。一方で、中部のダナン市は不動産、人件費、食費は安いなど都市の中でも格差が大きいです。

オレ
ホーチミンはベトナムの中でも家賃相場が高いです。プールジム付きのコンドミニアムだと1BRでも$800-1500位はします。1区グエンフエ通り周辺のオフィスは高く「SUNWA Tower」は平米賃貸単価は$500します。

ホーチミン市の外国人向けの住居家賃相場

  • ヴィラ(プール付):3,000〜5,000ドル
  • タウンハウス(小庭付):1,500〜2,500ドル
  • コンドミニアム(ジム・プール付)1LDK:800〜1,000ドル
  • サービスアパート(清掃付):500〜700ドル

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理由6. アジア諸国へのアクセスの良さ

ベトナム航空_Vietnam Airline

ベトナムを拠点にアジアに暮らす

陸地続きのアジア圏の国同士は本当の意味での隣国。インターネットによる情報開示とLCCによる移動コストの低下により、何処へでも行き放題。もはや国境は頭の中の既成概念にすぎず単なるメンタルバリアと言えます。ベトナムに拠点を置くことでアジアマーケットによりイージーにアクセス出来るのは、ビジネスにおける大きな優位性です。日本への出張や急な帰国も楽です。

オレ
現地で会社経営している友人らの中でもベトナムとシンガポール、ミャンマー、カンボジアなどと行き来している人は多いです。そんな自分もホーチミンとバンコクを2拠点生活です。東南アジアに住む醍醐味です♪

✈️ホーチミンとアジア隣国の飛行時間

  1. ベトナム(SGN)⇔シンガポール:約2時間
  2. ベトナム(SGN)⇔マレーシア(KL):約1時間
  3. ベトナム(SGN)⇔タイ(BKK):約1時間20分
  4. ベトナム(SGN)⇔カンボジア(REP):約1時間

✈️ホーチミンと日本の飛行時間

  1. ベトナム(SGN)⇔東京(羽田・成田):約6時間
  2. ベトナム(SGN)⇔大阪:約6時間
  3. ベトナム(SGN)⇔名古屋:約5時間30分
  4. ベトナム(SGN)⇔福岡:約5時間

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理由7. 好奇心を掻き立てるカオス感

Vietnam_chaos

”Theアジア” 混沌・喧騒・エネルギッシュ

個人的に毎日同じ道を通るより、敢えて新しい道を通って発見や失敗を愉しみたいタイプです。そんな自分にとって、最早完成された東京はつまらない場所だと感じます。海外に行った時に感じる”誰も自分を知らない孤独感と同時に感じる高揚感“。

中でも混沌としたカオスな感じを感じられたのは、シンガポールでもタイでもマレーシアでも無く、ベトナムでした。近代化の波と共に日々変わりゆく街並みとベトナム人の持つエネルギー量が交錯して混沌を作り出しています。

起業するならベトナム。

 

\ベトナムを正しく理解したい方へ/

2017年よりベトナムと関わって3年。この国を正しく理解するために政治・経済・歴史を学ぶ必要性を常に感じてきました。建国から続く中国との攻防、インドシナ連邦となったフランス植民地時代、共産主義勢力が南北統一したベトナム戦争、ドイモイ政策以降の開放路線、そして近年の世界屈指の経済成長。これらの一連のストーリーが理解できると、ベトナムという国の見え方が変わります。
多くのベトナム関連書籍を読み漁りましたが、何度も読み返したオススメ本を紹介します。

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オレ
南部のホーチミン市は都会的で住みやすさも抜群です!ベトナム在住歴3年の自分はビジネスも生活もホーチミンが一番ベストな選択だと思っています。ホーチミン市に移住する魅力を書いています。

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